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「骨格は受け口、歯並びは出っ歯」パート3
50年前不正咬合は受け口が減少、出っ歯が増加してきました。受け口と出っ歯を他に例えるならばプラスとマイナスに位置する真反対の歯並びです。しかし咀嚼筋の脆弱化による長形顔貌が鼻、喉、口の呼吸器官の構造欠陥と上顎骨の発育不良、それに伴う鼻の発育障害の火種は残したままです。そこで2つの疑問が浮かび上がってきます。1)どの様な変化があれば受け口から出っ歯になってしまうのか? 2)受け口から出っ歯に変わったことは人体にどんな悪影響を与えたのか検討しました。1)ですが、たった50年間で退化現象により下アゴが小さくなり出っ歯になることはありえません。そこで仮に咀嚼筋の劣化があるとしたら下顎が受け口から出っ歯にならざるを得ない動きを想定してシュミレーション(模擬実験)する事にしました。


「骨格は受け口、歯並びは出っ歯」パート2
日本人の上顎骨は発育不良の傾向があり、受け口になりやすいこと、また上顎骨の発育不良は鼻の発育にも悪影響を与えやすい構造であることを前回お伝えしました。さらに私達は鼻、口、気道の呼吸器官の発育に悪影響をもたらす歴史的な火種を背負ってきました。東大の遺伝学者小林先生によれば人間と同じルーツの猿の顔を比較すると、人間の顔の突出傾向が猿に比べて減少傾向にあます。その原因は食べる時に使う咀嚼筋、特に咬筋の劣化が顔を長形の顔貌に変えてきました。この結果顔を構成する全ての器官は萎縮傾向をもたらし、正常な機能を果たすことができない構造欠陥もたらす事になりました。生まれた時から日本人は上顎骨と鼻腔の発育不良に加え、鼻、のど、口の構造欠陥により誰もが正常な呼吸ができない状況にあること認識する必要があります。