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むし歯、歯周病予防はあっても、なぜ歯並び予防はないのか?
このタイトルの答えは難問中の難問、困った末に学生時代の矯正学の教科書(高橋新次郎著)を読み直しました。そこには「歯並び予防を目指すために原因究明が必要だが、範囲が広すぎるため明瞭でない」.つまり不正咬合の予防はむずかしいようです。教科書に書かれている内容は世界的に共通認識が条件で疑わしい、はっきり証明されていなことを載せることはありません。しかし私は例外的な事例にあえて光を当てることにしました。最初は点であろうとも、集まれば線から面となり、それなりのとらえ方ができるのではないかと考えました。そこで先人のメッセージを参考に、人体の歴史の旅をみなさんと一緒に探りたいと思います。


君に伝えたいことがある。肉体はバランスだ
200年前、プライスは近代文明の世界から隔絶された部落の食生活を調べるために調査旅行をしました。ちょうどそのころ産業革命の影響により、部落の生活様式が一変する時期に直面しておりました。海外から一度も味わったことのないスイーツを食べた部落の人は虫歯だらけ、悲しい、つらい顔しています。一方地元の伝統食しか食べない人は虫歯もなく元気で、幸せな顔をしています。虫歯に悩まされる話は紀元前からあり、めずらしいことではありません。部落の人はなぜ虫歯にならないのでしようか?あらゆるばい菌を寄せつけない体であることを示しています。体のバランスを崩すような食物が体内に入ると抵抗力低下を招き、ばい菌の侵入を許すことになります。バランスのとれた食事は最初が大事、味覚が決定するまでの成長期の子供に何を食べさせるか、手本は気候風土にあった日本の伝統食、大切にしたいものです。